「寂しい」から始まる変化
「いつかは自分も理想的な人と出会って結婚するだろう」と漠然とは思いながら、結婚適齢期を無為に過ごしてしまう人のなんと多いことでしょう。もし子供を授かることも望むのであれば独身の30代はとても大切な時間なのですが、多くの人が人生の貴重な季節を独身のまま通過してしまいます。
女性の場合は35歳を過ぎたあたりから、そろそろヤバイかなと焦りも出てくると思いますが、年相応に世間を知ってしまうと結婚に妥協できない点も増えてきて、相手選びをしているうちに2年や3年はあっという間に過ぎ去ります。
男性の場合は40代に入ってもアイドルの追っかけなどをしている人もありますが、いずれにしてもそのようにして多くの男女が独身のまま40歳を迎えています。
結婚を望みつつ40代まで独身を続けてしまったという方の場合、それにはやはり何らかの理由があります。それが何かわからないままに寂しい思いをされてきた方もおられるでしょうし、自身で把握しつつもどうにもできなかったこともあると思います。
40歳を経過してから感じる独身の寂しさは、将来への不安の色も加わってより深刻さを増してきます。親も年老いて、やがて肉親の気配も薄れ、どこにも帰属していないような寄る辺のない孤独が訪れます。
今あなたが感じている「寂しい」という感情は、あなたを関係的な場所へと導こうとする誘導灯のようなものかもしれません。寂しい思いが深刻であるほどに、自身の内から発せられるシグナルは光量を増して、あなたを孤独の弊害から遠ざけようとします。
心の求めに素直になって孤独を解消するには自身が変化する必要も生じてきます。周囲には何かと不都合な状況も多いと思いますが、自分がこれまでとは違う行動をしてみる以外に自身の状況を変える手段はありません。
例えばあなたが「もっと明るい性格になりたい」と強く願ったとき、あなたの行動にはあなたを明るくする変化が生じます。同じように女性が「もっとキレイになりたい」と願ったとき、その行動には自身を美しくするべく変化が生じます。小さな変化かもしれませんが、雨垂れが石に穴を穿つように、小さな変化の積み重ねこそが大切です。理想の自分をありありと思い描いてみることは「引き寄せの法則」にも適っていて、あなたの理想の実現に強力な作用をもたらします。
思えば「寂しい」というのは負の感情ですが、それを深く自覚したときには自身に変化を促す強い動機にもなりえます。跳躍の前に上体をかがめ腰を沈めるあの姿勢を思い浮かべてください。それが、深刻な寂しさを自覚した現在のあなたの姿です。どうか地面を蹴って高々と、新しい自分への大ジャンプを試みて下さい。
婚活の課題を整理して対策を講じる
何にしても課題を解決しようとするときには、大まかに解決への道筋を把握する抽象的な「戦略」と、それを行動に落とし込んだ具体的な「戦術」が必要になります。
けれども私たちは婚活に際してそのような概念を活用しているかというと、おそらくはもっと漠然と無計画に対応しているだろうと思います。そこで今回は婚活がいよいよ難しくなる40代・50代の男女にフォーカスして、パートナー探しの課題整理と解決のための対応策を「戦略と戦術」という観点で見ていきたいと思います。
独身が寂しい男性のための40代からの婚活術
「寂しい」という感情が何処から湧いてくるのかは自覚の難しいところですが、私にも寂しくて人恋しくて仕方なかった時期がありました。20代の終わり頃でしたが、独りの部屋に帰るのが嫌で、仕事が終わると毎日のように居酒屋に寄って、同じようにいつも顔を出す常連さんたちと延々と飲んでいました。
あの頃は何があんなに辛かったのかなと考えてみると、「何のために働いているんだろう」とか、「いま自分が煙のように消えてしまっても誰も気付かないだろうな」とか、いま思えば要するに「自己承認欲求」なのですが、当時はそうとも考えず人恋しくて夜の街を徘徊していました。
いま40代・50代で独身でおられる方の「寂しい」は、おそらくもっと重複的で深刻だろうと思います。結婚に対しては半ば諦めの感情も兆してくるかと思いますが、投げやりにならず、何が障壁になっているのかを考えて対策していく必要があります。
課題1.年齢
女性ほどではないにしても、やはり婚活は年齢の若いほうが有利です。人生の残された時間に目を向ければ今日が最も若い一日なのですから、迷々と過ごしてしまうのは非常にもったいないです。仮に結果が生涯独身であったとしても、パートナーとなり得る女性たちが回遊する川の流れをこちらに引き込む漁夫の様な努力はコツコツ続けていきましょう。
〈戦略〉
女性から見て、若年男性よりも40代・50代男性に魅力を感じる部分があるとすれば何でしょうか。色々な人がいますので一概に年齢で区切れるものでもありませんが、どんな人が女性にモテているかと考えてみると、
1.経済力がある
2.社会的地位が高い
3.包容力がある(経験値)
4.容姿が優れている
5.友人が多い
6.際立つ個性があって共感できる
といったことが挙げられます。複数該当している方、一つも該当していない方、それぞれおられると思いますが、ちなみに私の場合は「友人が多い」だけしか該当しません。
40代以上の独身男性が結婚を望むのですから、それなりの経済力は必須のように思われますが、ところが世の中の夫婦を見てみるとリッチでない男性でも結婚できていたりしますし、社会的地位がなくても、イケメンでなくても、結婚できている人は普通にいます。きっと何か女性の琴線に触れる部分を持っているのだと思います。
ちなみに今日の「徹子の部屋」は俳優の高橋英樹さんと中尾彬さんがゲストでしたが、結婚当時の高橋さんの「酒と女で借金しかなかった」というエピソードが紹介されると、中尾さんも「うんうん」と「僕も似たようなもんだったよ」という表情でうなずいておられました。
女性の価値観も色々です。高学歴の女性が高卒の男性と結婚して幸せになれないかといえば、決してそんな事はありません。無い無いづくしでも、真面目に働いて他人を思いやれる心があれば、大切な人に幸せを与えることも、きっと出来るはずです。
〈戦術〉
年齢の問題は相手次第ですし、人間的な魅力がまず優先される部分だと思いますが、少なくとも年齢よりも大幅に老けてみえるというのは避けたいところです。新規の出会いでは初対面の「第一印象」がとても大事ですし、婚活の成否は九割方そこで決まってしまうと言っても過言ではありません。
とかく人が他者の年齢を外見から判断するときは、頭髪の色と量、顔の皺、歯の状態、体型、服装といった部分を見ます。
頭髪に関しては白髪であれ薄毛であれ隠そうとするのが一番まずくて、人はそこに「小心」や「姑息」を読み取りますし、そもそもたいがいが隠しきれていません。世の中の荒波を船頭として渡っていかなければいけない人間が自身のコンプレックスに執心しているようでは、相手に頼りない印象を与えてます。
白髪は白髪で大人らしい魅力がありますし、薄毛もかえって短髪にしたほうが男らしい清潔感があります。嘘か本当かは知りませんが、ロシアではいい年をした男性の頭に髪の毛がフサフサしていると女性から気味悪がられるという話も聞いたことがあります。
女性はとにかく清潔感を重視しますので、歯の状態もキレイにしておきたいですし、メタボ体型は不健康で自制心の無い印象を与えます。一緒にいて恥ずかしいようなちぐはぐな服装や、個性的すぎる服装も困りもので、そうしたところに年齢が現れてしまうのは婚活にとって致命的です。
「客観的」に自分を見直してみるというのが大事で、自信のない方は一度その道のプロに髪型や服装をゆだねてみると、自分を好印象に見せるスタイルが確認できます。
課題2.出会いが無い
結婚に繋がるような出会いは自分から積極的に探しに行かなければ得られないものです。さらに結婚相手と直に出会う偶然を期待しているようでは、結婚の可能性は極めて低いものになります。
考え方としては「運命の人の周辺にいる人」と出会えるかどうかというのが重要になってきます。友人知人を介した出会いには安心感があって結婚に繋がる可能性が高いからです。自身が広く行動して気の良い友人知人が多ければ、その人達に「花嫁募集中!」と宣言することで良好な出会いの可能性はぐっと高まります。
また、可能性を高めるという意味ではインターネットを介した出会いも現代では主流になっていて、ぜひ取り入れていきたいところです。
ただし悪意のある人間も多く紛れ込んでいますし、安易にサービスを選ぶと登録後に「サービス内課金」がやたらに発生し、サクラ(※)に振り回されているうちに無駄にお金と時間を費やしてしまうことになります。悪質な婚活サービスは非常に多く、登録するサービスはよほど慎重に選ぶ必要があります。
※ 「サクラ」とは・・・サービス提供者が仕込んだ見せかけの客。婚活サービスの場合は容姿の美麗な男女や金持ち風などを仕込んで、サービスへの入会や、契約の継続を促す。またメッセージのやり取りに課金されるサービスでは、サクラとのメッセージ交換で無駄な出費を強いられる。
〈戦略〉
農林水産省のホームページに「漁業種類イラスト集」というページがあって、見ていると婚活の方法に教示を受ける部分が多いのでご紹介します。婚活を漁業に例えるのは失礼に映るかもしれませんが、男女ともに応用できますので、もしこの項をご覧になっている女性がおられたら、是非ご一緒にご参照いただければと思います。効率よく出会いの機会を得て、人生最良のパートナーを漁獲して下さい。
〈戦術〉
まずオススメの漁法は以下の2つです。
定置網漁
海や川を回遊している魚は左へ左へと進んでいく習性があって、定置網はそれを利用して魚を箱網の中へと誘導します。同様に女性には女性の、男性には男性の、そして人間には人間の習性があって、そこをよく理解して婚活に臨めば成功率は格段に向上します。具体的には、例えばGoogleで「女性 婚活 アラフォー」と検索すると、アラフォー女性が結婚に向けて何を考えているのか、どんな行動をとりがちなのかということがリサーチできます。女性の場合も然り。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。結婚相談所などのマッチングサービスを利用する際にも心掛けたい点です。
延縄(はえなわ)漁
魚の通りそうなポイントへ幾本もの仕掛けを入れて針掛かりの確率を上げる延縄漁も、結婚相談所などのマッチングサービスへの応用が利きそうです。つまり、なるべく接点を多く持つようにしてアタリを待つということです。周囲の友人知人に「婚活中」をアピールすることも延縄的な婚活法だと思います。
婚活に際しては相手を研究し、取り組み方を最適化していく必要があります。以下の漁法は婚活への応用には向きませんが、望む対象を獲得するための工夫が見て取れて参考になります。
カツオ一本釣り漁
貪欲にカツオの群れを追い果敢に釣り上げる男前な漁法ですが、水を撒いて小魚の群れ(ナブラ)を演出したり、擬餌針を使う「だまし」のテクニックも用いられています。婚活に置き換えた場合はナンパ師を連想させるので、あまりオススメは出来ません。
イカ釣り漁
照明でイカを寄せて擬餌針で釣り上げる漁法です。照明は夜の盛り場やイベント等を連想させますが、夜のネオンに集まる男女を見せ掛けの餌で釣り上げるのはホストやホステスの漁法かもしれません。けれども相手を食い物にしようという欲が希薄な場合は、出会いが生まれることもありそうです。
底引き網漁
海底付近の魚介を根こそぎさらう漁法です。欲しい獲物も無用の獲物も更にはゴミや危険生物までゴチャ混ぜで揚がってきます。婚活に置き換えた場合、大きな網は広い人脈だったりマッチングサービスの多重利用がイメージされますが、選別が困難ですし資源を荒らすことにもなりますので、あまり良い方法とは言えません。
まき網漁
魚が囲い込まれる感じが謀略的で、人に応用した場合は相手に恐怖を与えてしまいそうです。婚活への応用は不向きだと思います。
潜水器漁業
ウニ、ナマコ、貝類などを漁獲する地道な漁法です。婚活への応用はイメージが困難ですが、オタ婚(オタク同士の結婚)などマニアックなパートナー探しが該当するかもしれません。
錦鯉養殖
稚魚を育てて商品化する養殖は婚活への応用は不向きです。アイドルユニットがイメージされますね。
※参考文献:農林水産省ホームページ(https://www.maff.go.jp/j/tokei/census/gyocen_illust2.html)
課題3.条件が合わない
男性は女性ほどには相手にシビアな条件を求めないだろうと思いますが、愛玩品を求めるような感覚でパートナー探しをするのは間違いです。女性の容姿にこだわる男性は多いですが、万人受けするような美人ではなくても、一緒にいるうちに可愛く見えてくるということは大いにあります。食わず嫌いにならないようにしましょう。
また、細かく選ぶことをするのであれば、自分もまたそのように選ばれるのだということを自覚する必要があります。狙っている的の真ん中だけがアタリというのではなく、的のあること自体が有り難いことだと知るべきです。相手からの矢もあなたに届きやすいように、自身が大きな的であることも心掛けましょう。
〈戦略〉
「的が大きい」というのは条件が少なく許容範囲が広いということです。一言でいえば「寛容」でしょうか。自身でふるいの目を細かくするようなことはせず、相手と出会ってからお互いの状況を斟酌するというように、事の順番を入れ替えてみましょう。まずは出会えることが大事ですし、そこからすべてが始まります。
〈戦術〉
自身が結婚に対して設けている条件の大半をいったん撤回してみましょう。さらに相手も結婚が遅くなっていた場合には、何か足かせを引きずっているかもしれないので、懐深く許容することが出来ないか自問してみましょう。「面倒を抱えるぐらいなら結婚などしなくていい」と思うようであればそれも然り。懲りずにまた別の出会いを探しに向かいましょう。
課題4.再婚・子連れ再婚
自分が再婚か相手が再婚かで状況も異なりますが、再婚を望む方の中には単身で子供を養育されている方もあります。多くの場合、親は子供に対して愛情深く、自身の再婚で子供の幸福が損なわれはしまいかと心配します。
一方で、何にしても自分優先で、我が子よりも自分の欲求を優先してしまう親世代が少なくないことも、昨今の幼児虐待報道を見れば明らかです。そうした親たちもまた、愛情の欠落した親のもとで不幸な育ち方をしてきたのかもしれません。
他者を思いやれる心の成熟は、自身が受けてきた愛情の質量と相関関係があります。親の無条件の愛情を感じながら幼少期を過ごせる子供は幸福ですが、親の離別や早逝によって十分に愛情を受けられない子供もあります。
それでも一方の親や祖父母、他の愛情深い大人たちが周囲にいてくれれば、人は鬱屈を修正しながら共感力のある大人に育ちます。ご自身の育った環境はどんなだったでしょうか?
再婚は少なくとも一度は結婚の現実を経験してのことですから、考え方の異なる者同士が一緒に暮らすことの難しさは承知している訳ですし、相手選びはそのぶん慎重に行う必要があります。
また、もしもあなたが子供のいる女性と一緒に暮らそうとする側ならば、他所の子に愛情を注げる近所のオッチャンのように子供を見守ることができるか、もう一度自身に問いかけてみて下さい。
〈戦略〉
子供がいてもいなくても、再婚の相手は共感力のある愛情深い相手を選ぶべきです。子供がいるならなおさら、そうした相手以外に選択肢はありません。
〈戦術〉
「共感力のある愛情深い人」の特徴を挙げてみましょう。
・涙もろい
・笑顔のことが多い
・創作的な趣味を楽しんでいる
・自然を楽しんでいる
・イライラしない
・外食で店員に「ごちそうさま」を言う
・動植物に優しい
・当事者意識があり責務から逃げない
逆に共感力のない無い人の特徴は、
・愚痴が多い
・批判が多い
・他人のせいにする
・イライラが態度に出やすい
・外食の際の態度が尊大
・当事者意識がなく他人まかせ
以上のような点に注意して観察すると、だいたい相手の人間性が見えてきます。例えば映画を見てポロポロ涙しているような人はほぼ「共感力のある人」ですし、自然を楽しめる人には心の安定した人が多いです。
40代以上の婚活では自身か相手に離婚歴のある場合も大いに想定されます。さらに子供の存在があったときには、養育を背負っていく覚悟も求められます。そうした場面で当たり前のように他者に愛情を与えられる「大人」として在るか、それとも葛藤を抱えてしまうかは、人としての器の大小にもよります。
もし自分なら大丈夫と確信できる器量があれば、出会いの可能性は大いに高まると思います。ぜひ孤軍奮闘している親子の大きな盾となって、安心で暖かな家庭を築いて下さい。
以下は再婚・子連れ再婚に配慮の手厚いマッチングアプリです。
独身が寂しい女性のための40代からの婚活術
課題1.年齢
40代の女性が30代の頃と大きく異なるのは、やはり子供をもうけることが可能かどうかという点です。もちろん40代で出産をされる方もありますが、結婚に子供を期待しがちな男性にとっての40代女性は婚活対象として悩ましい存在です。
けれども女性の側として見れば、やはり出産で大きなリスクを負うのは女性ですし、その当事者意識は男性とは別次元のものがあるはずです。生んでからの育児に悩む女性も多く、安易に子供を期待する男性に不信感を抱く女性は少なくないだろうと思います。
一方で40代からの婚活は、「子供をもうけない」という意思を明らかにしたパートナー探しのスタート地点でもあります。現代の風景を見れば多くの場合、子をなした夫婦でも子育てを終えれば二人になり、やがてまた一人に戻っていきます。
だとすれば、いずれは手放さなければならない多くを望むのではなく、互いを照らし明日を支え合えるパートナーを得ることに主眼を置くことで、肩の荷を一つ下ろすことができるのではないでしょうか。そんな40代からの婚活に出会いを引き寄せるための戦略と戦術を、以下で練っていきましょう。
〈戦略〉
まず、40代前半の方で自身が出産を強く望むのであれば、もう迷っている時間はありません。とはいえ焦って結婚して後悔するようでは互いが不幸になってしまいます。どんなに望んでも子供は授かりものですから、どうにもならないこともあります。その点で子供に期待感の大きい男性には要注意です。「ダメでもともと」という意識でスピード感を持って行動できれば、思いが叶うこともあるかもしれません。
さて、とくに子供は望まないという方の場合ですが、40代の女性があらたにパートナーを選ぶならばアラフィフ男性がおすすめです。同年代か年下の男性にも目が行くと思いますが、その世代の独身男性の多くはまだ子供を授かりたい願望を捨ててはいません。中には淡泊な人もありますが、それは稀なタイプです。なぜなら子孫を残すことは男性の本能だからです。人の知能がどれだけ発達してもその基底には動物的な本能があって、とかく理性は本能に抗い難いものです。
子供を望まない40代女性が子供を望む男性と結婚をしてしまうと、色々な苦悩を味わい傷つくことになります。その点で50代前後の男性は整理のついている可能性が高いので、話が早いです。実際問題としてアラフィフで子供を望んでも、成人させるまでの養育のことを考えると年齢的に無責任なことになりかねません。
アラフィフ男性から見て40代の女性は十分に若く魅力的に映ります。パートナーとなればきっと大事にされて、安心な生活を送れることと思います。
〈戦術〉
1.生涯のパートナーとの出会いに焦点を絞る
浮ついた関係に費やす時間はありません。婚活の現場には体だけの関係を求めている遊び目的の男達がゴロゴロしていますし、金銭目的の結婚詐欺師も紛れ込んでいますので、充分な警戒感をもって相手を見定める必要があります。真摯に結婚を望んでいる相手であるか、まずはそれを最も重視しましょう。
2.自分磨き(趣味・教養・美容・ファッション)
趣味や興味・・・関心のある分野で知見を深めながら、話題性の確保に努めましょう。それによって趣味の共通する人とであれば共感的な会話も楽しめるようになり、グッと距離感が縮まります。
教養と職能・・・配偶者があっても経済的な自立は大切です。夫婦のみ世帯でどちらか一方が病気で働けなくなったとしても、共働きであれば一気に生活が困窮するという事態は避けられます。また、40代以降は親の介護の心配も出てきて、その点でも経済力が必要になります。現代は多様な就業形態が選択できるようになってきていますので、汎用性の高い職能を身に着けておくと自身の老後の安心にも繋がります。
美容と健康・・・もしかすると30代から40代にかけては女性が一番美しい時期かもしれません。女優さんなどを見ていると、若いむくみのようなものが取れてぐっと美しさの増す方が多い気がします。年齢を経てなお美しくあるためには、やはり健康が必須条件です。40代からの潤いある新婚生活のために、ぜひエイジングケアを心掛けましょう。
ファッション・・・容姿については他の人の意見を取り入れてみるのがイメージチェンジを図る近道です。自身はお洒落なつもりでいたのに他人の目には大ハズレ・・・というのはよくあることです。ヘアスタイルも服装も、あえて自己主張を押さえてプロの感性にお任せしてみると、自分の知らなかったカッコイイ自分を発見できたりもします。
課題2.出会いが無い
「出会いは待っていても訪れない」というのは40代以降の独身者であればすでに重々承知のことかと思います。やはり深刻な寂しさの解消には、自ら積極的に出会いを探しに行く必要があります。内向的な方にとっては難しさもあるかと思いますが、人の相性というのは不思議なもので、会ってみれば意外な接点が見いだせたりもして、思いのほか会話がはずんだりもします。少しの勇気をもって出会いに臨んでみましょう。
〈戦略〉
出会いの頻度と精度を上げていく必要があります。自身にとって優良なパートナー候補が多くいそうな場所を選び、効率よく交流を図っていきましょう。現代ではSNSなどの通信媒体の活用も外せませんし、結婚相談所やマッチングアプリなどのサービスを利用することも、出会いの確率を高めるのには有意義です。ただし、やはりそうしたサービスにも利用者から金銭をせしめることだけが目的の劣悪なものがあり、サービスの選択は慎重に行う必要があります。
〈戦術〉
1.趣味やボランティア等の活動に積極的に参加して人脈を広げる
良好な出会いは人を介して訪れることが多いです。自身が単独で見ず知らずの人との出会いを探そうとすると、詐欺師の餌食になってしまう危険も高まります。その点で、例えばボランティア活動で出会った人達に「婚活中です!」と冗談めかしてでもいいので撒き餌をしておけば、思いがけず大きな鯛が掛かるかもしれません。
そうした人脈に出会いを求めるのには、始めからズル賢い悪人の与しにくいコミュニティにアクセスすることで、リスクを排除しつつ善良な相手と出会える確率を高めるという狙いもあります。つまり「出会いを仲介してくれる人と出会う」ことこそが、婚活の極意であると言えます。
2.結婚相談所やマッチングアプリ等の活用
結婚相談所やマッチングアプリ等は、AppストアやGoogle Playの口コミ、あるいは「サービス名+口コミor評判」でネット検索をし、よく検討してから利用するようにしましょう。おそらく何れのサービスにも肯定的な口コミと否定的な口コミがあると思いますが、良い口コミには少なからず業者の自作自演が含まれているものと疑って見る必要があります。逆に悪い口コミはとても参考になるのですが、ネット上にはクレーマーが非常に多いので、冷静で指摘の具体的なものを参考にするようにしましょう。
小~中規模の結婚相談所・・・費用の高額になる場合が多く、費用に見合った懇切丁寧なサービスを行っている事業者もあれば、お金だけを吸い取る詐欺的な事業者もあって、当たり外れが大きいです。
大手の結婚相談所・・・長く営業を続けている有名どころはノウハウの蓄積もあり、大手のスケールメリットも活用できて、費用的にも安くはありませんが平均的で安心感があります。ただし、経済産業省が行った調査(2006年に公表)によると結婚相談所の成婚率は概ね10%程度で決して高くはありません。当然2006年時点からはサービスの改善もなされてきていると思われますが、相談員のアドバイスを素直に受け入れて自身でも積極的に活動できる人でなければ成婚は容易でない様です。
マッチングアプリ・・・独身証明書や身分証明書の提出が義務付けられているか、任意の提出が可能なサービスがおすすめですが、ネット上のサービスはくれぐれもリスクをわきまえた上で活用しましょう。「出会いを自動化する」ぐらいのつもりで効率化をはかり、40代の貴重な時間を大切に使いましょう。
課題3.条件が合わない
年齢が進むほどに婚活が難しくなっていく背景には、世間を知りすぎて相手に対しての注文が多くなってしまうということがあります。若い人は恋愛の熱で頭が少しどうかしているような状態で後先を考えずに結婚できたりしますが、40代にもなるとそうもいきません。冷めた頭でどうしても自分に不利益の無いように、さらには最大限の利益が得られるようにとあれこれ画策してしまいがちです。
けれども結婚に自分の利益ばかりを追求するのは、まるで宿主を探す寄生虫の様でもあります。もっとも誰かに取り付いて必要な栄養さえ得られれば、それはそれで寄生虫的な幸福は得られるわけですが、賢明な人は寄生的な人を寄せ付けません。
さて、やや脱線してしまった感もありますが、ご自身を振り返ってみて、婚活にたくさんの条件を求めすぎてはいないでしょうか。相手の持ち物を査定するばかりではなく、これから一緒に築いてゆけるものもあるだろうことも勘案し、自ら設置したハードルのいくつかを撤去してみれば、出会いの流入も格段にスムーズになるかもしれません。
人は自分が誰からも必要とされていないと思ったときに「寂しい」と感じます。独身が寂しいと感じている男女が出会って、夫婦として寄り添っていこうとするとき、自分が相手を、相手が自分をという風に、お互いが相手を思いやることで孤独感が解消され、相手を満たすことに自分の存在の意味を見いだせたりもします。「寂しい」という感情は、自分が満たされるよりも、どちらかというと自分が他の誰かを満たすことで解消し得るものです。
よく「結婚していても孤独はいっしょだよ」という意見を見かけることもありますが、満たし合う関係性が崩壊してしまうと、そのようなことになるのだと思います。
〈戦略〉
自身が結婚に何を望んでいるのかを見つめ直し、条件を絞ってみることが必要です。結婚相談所で成婚率が伸びない理由を調べてみると、「理想が高すぎる」というのが必ず一項目めに挙がってきます。
とはいえ結婚相談所の場合はそれなりに費用も掛かってしまうので、要求が多くなってしまうのも当然といえば当然ですが、要求が多いほど出会いが遠のいてゆくことは自明の理。結果「あの結婚相談所はインチキだ!」というところへ行き着いてしまいます。
超貴重な魚を手に入れるためにどれだけ漁師にお金を積んでもなかなか魚が捕れないという状況にも似ていますが、市場に並んでいる魚からより良いものを選ぶという現実的な選択肢があることも忘れてはいけません。どう料理するかはアナタの腕次第です。
〈戦術〉
思い切って条件を緩める
まずは会ってみることからです。実際に会ってみると条件に適合する人でも「遺伝子レベルで無理!」という場合もあるし、条件に適合しない人でも「不細工だけどなんかいい感じ♡」という場合もあって、もしかするとあなたの運命の人は、これまで目を背けてきた領域で迷子になっているかもしれません。少し高いところに立って、広く周囲を見渡してみましょう。
課題4.再婚・子連れ再婚
一度は結婚を経験し、その実際を知っている女性が再び結婚をするときに、なぜか前夫と同じようなタイプの男性を選んでしまうということがあるように思えます。夫の暴力が原因で離婚したのに、再婚した夫が子供を虐待して死なせてしまうとか、そんな悲しい事件が跡を絶ちません。
このブログの別の記事にも書いたことがあるのですが、人は自分の心のエネルギーを補充しようとするとき、「癖づいた型」を使って他の人からエネルギーを奪おうとします。
〈心のエネルギーを奪う型の分類〉
脅迫者・・・強要や恫喝によって相手に従属を迫るタイプ
尋問者・・・理詰めの尋問によって相手を萎縮させ優位に立つタイプ
傍観者・・・関わりを避けることで消耗を回避するタイプ
被害者・・・嘆き悲観することで同情を得ようとするタイプ
上記の分類によれば、例えば暴力を振るう夫は「脅迫者」の型が癖づいていると考えられますが、「交際を始めたときは優しくて暴力など振るわなかったのに」ということがあったりします。
そこで、例えば妻が「尋問者」であった場合を想像してみると、口うるさく夫を問い詰める妻が、夫の「脅迫者」を目覚めさせてしまうという状況が想像できたりします。あるいは夫は「傍観者」になって、妻を避けるようになっていくかもしれません。
また、妻が「被害者」であった場合には、いつも悲観的で同情や慰めを求めてくる妻に対し、交際当初はやさしく接していた夫が、徐々にイライラをつのらせて「脅迫者」に豹変するという流れもイメージできます。
以上の例はありがちな心のエネルギーの奪い合いをイメージしたものですが、妻が自身に癖づいている「型」を自覚して改めない限り、どんな男性と一緒になっても相手が「脅迫者」や「傍観者」になってしまいます。つまり「一緒になる男性のタイプが同じ」なのではなく、「女性が無意識のうちに男性を同じようなタイプに変容させてしまっている」という見方もあり得るわけです。
また、子供が危害を加えられることについて、人間の脳には「高等な新しい部分」と「動物的な古い部分」とがあって、よく他の動物の習性を見て「人間も同じだなぁ」と思うことがあります。例えばホッキョクグマやライオンのオスは、子育て中のメスに遭遇すると子供を殺してしまうことがあります。これはメスの発情を促すためであるとか、自身の血統を残すためであるとか言われていますが、私は子供が犠牲になる悲しい報道に接するたびに、人間の脳の古い部分にもこうした習性が残されているだろうことを思ってしまいます。
男性は女性と交際を始めようとするとき、おそらく誰もが「優しい人」のポーズを示しますし、子持ちの女性に対しては「子供好き」のポーズも示すことでしょう。けれども実際に一緒に暮してみたときに、ライオンやホッキョクグマのような本能が脳の深いところから表に出てきて、あなたの大切な子供に危害を加える可能性のあることは、警戒しておく必要があります。
大脳旧皮質(だいのうきゅうひしつ)とは、大脳のうち、生存の欲求に関わる部位を指す。個体保存の欲求(睡眠欲・食欲・排泄欲)や、種族保存の欲求(性欲)などが、これに当たる。大脳を占める割合で、いわゆる下等生物ほど大きくなり、高等生物ほど小さくなるが、高等生物でも生存に関わる極限状態に置かれた場合は、大脳旧皮質が頭をもたげるという。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
〈戦略〉
心のエネルギーとその動きを意識するようにします。スマートフォンのバッテリーレベルアイコンが自分の心にもくっついているようなイメージです。そしてそのエネルギーは人から得ることもできますし、人に与えることもできるのですが、10%を誰かにあげたときに「ありがとう」の言葉や笑顔をもらうと、5%ぐらいが戻ってきます。
そうすると、もらった側が10%のエネルギーを得て、あげた側がプラスマイナス5%ですから、どこからか5%のエネルギーが生まれ出たことになります。そんなふうにしていけば、癖づいた型を使って他者のエネルギーを奪い取る必要はなくなります。
〈戦術〉
上手に充電して分け与える
自分が楽しいと思うことをしているときや、自分の好きな仲間と過ごしているとき、人は誰からも奪うことをせずに心の充電を果たしています。
例えばスポーツを楽しんだり、ハーブティーでくつろぎながら好きな読書をしたり、そんな風にして自身の心を満タン充電しておいて、エネルギー不足の人がいたら惜しまず分け与える。まだ自分で上手にエネルギーを得られない子供達にも惜しみなく分け与える。それが意識的にできるようになると、きっと次の結婚では安心で満たされた家庭を築けるはずです。
40代・50代が幸せな結婚をするために大切なこと
40代・50代の独身男女が結婚を望むのであれば、相手を満たすことに喜びを感じられる人である必要があります。
結局はお互いに満たし満たされるわけですから足し引きゼロかというと、そうでないのが面白いところで、心を満たすエネルギーは与え合う二人の間を行き来するときはその量を増やし、奪い合う関係性ではエネルギーは消費されてそれっきりです。
思うに、パートナーを得ることの本当の意味はそこにあります。互いに相手を思いやり与え合う関係性からは無限にエネルギーが生まれ、ながく心豊かに暮らすことができます。
自分が満たされそうな相手を条件を付して物色する自己中婚活は、方向性としては奪い合う関係性への導線です。40代からの結婚がそのような寂しいものにならないように、ぜひ婚活に際しては自分が幸せをプレゼントしたい相手を探すつもりで臨んでみて下さい。
おすすめ記事: 【オンライン婚活】出逢いを効率化するマッチングサービス活用術